- 最終更新日:2023/11/10
信書便とは
運び方知恵袋の一覧へ戻る信書便とは、
“民間事業者による信書の送達に関する法律に規定する一般信書便事業者又は特定信書便事業者による信書便をいいます。”
(総務省HPより引用)今回の運び方知恵袋では、そもそも信書とはなにか?『信書』に該当するもの『信書』に該当しないものの紹介をしたいと思います。
信書とは
そもそも信書とはなにか?についてですが、電報などの
“特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書”
(総務省HPより引用)のことです。
また『特定の受取人』というのは、差出人がその意思の表示・事実の通知を受ける者として特に定めた者のことです。信書を規定以外の方法で送ると、罰せられる可能性もあるので注意してください。
知らず知らずのうちに信書を送ってしまってはいけないので、信書に該当するのかしないのかをしっかりと確認してから送りましょう。信書に該当する物
- 書状
- 請求書の類
- 納品書
- 領収書
- 見積書
- 願書
- 申込書
- 申請書
- 申告書
- 依頼書
- 契約書
- 照会書
- 回答書
- 承諾書
- レセプト
- 推薦書
- 注文書
- 年金に関する通知書、申告書
- 確定申告書
- 給与支払報告書
- 会議招集通知の類
- 結婚式等の招待状
- 業務を報告する文書
- 許可書の類
- 免許証
- 認定書
- 表彰状
※カード形状の資格の認定書なども含みます
- 証明書の類
- 印鑑証明書
- 納税証明書
- 戸籍謄本
- 住民票の写し
- 健康保険証
- 登記簿謄本
- 車検証
- 履歴書
- 給与支払明細書
- 産業廃棄物管理票
- 保険証券
- 振込証明書
- 輸出証明書
- 健康診断結果通知書
- 消防設備点検票
- 調査報告書
- 検査成績表
- 商品の品質証明書
- その他の点検、調査などの結果を通知する文書
- ダイレクトメール
- 文書自体に受取人が記載されている文書
- 商品の購入等利用関係、契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文章
(日本郵便HPより引用:https://www.post.japanpost.jp/question/57.html)
信書に該当しない物
- 書類の類
- 新聞
- 雑誌
- 会報
- 会誌
- 手帳
- カレンダー
- ポスター
- 講習会配布資料
- 作文
- 研究論文
- 卒業論文
- 裁判記録
- 図面
- 設計図書
- カタログ
- 専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシ
- 店頭での配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレット
- 小切手の類
- 手形
- 株券
- 為替証券
- プリペイドカードの類
- 商品券
- 図書券
- プリウントアウトした電子チケット
- 乗車券の類
- 航空券
- 定期券
- 入場券
- クレジットカードの類
- キャッシュカード
- ローンカード
- 会員カードの類
- 入会証
- ポイントカード
- マイレージカード
- ダイレクトメール
- 専ら街頭における配布や新聞折り込みを前提として作成されるチラシのようなもの
- 専ら店頭における配布を前提として作成されるパンフレットやリーフレットのようなもの
- その他
- 求人票
- 配送伝票
- 名刺
- パスポート
- 振込用紙
- 出勤簿
- ナンバープレート
- 説明書の類
- 市販の食品
- 医薬品
- 定款
- 約款
- 目論見書
- 家庭用または事業用の機器、ソフトウェアなどの取扱説明書、解説書、仕様書
(日本郵便HPより引用:https://www.post.japanpost.jp/question/57.html)
日本郵便で信書を送る場合
日本郵便では、信書を送る場合4つの方法があります。
- 定形郵便
一般的な普通郵便と呼ばれているものです。料金は、全国一律で84円または、94円となっています。
(重量50g以内、縦23.5cm、横12cm、高さ1cmまで) - 定形外郵便
定形郵便のサイズを超えているもので、料金は、全国一律で120円~となっています。 - レターパック
郵便局が発行している封筒です。送りたい書類等を入れてポストに入れるか郵便局へ持ち込む。
このサービスには、レターパックライト・レターパックプラスの2種類があります(どちらもA4サイズ、4kg以内)。
レターパックライト:全国一律360円、厚さ3cmまで、郵便受けに投函、
レターパックプラス:全国一律510円、厚さ無制限、集荷あり、対面配達、速達並みの速さレターパックでは、追跡サービスがあったり、日曜祝日にも配達されたりと、サービスがとても手厚く充実しています。
商品やサンプル発送、請求書や契約書の発送にも向いています。 - スマートレター
郵便局が発行している封筒で、取扱はレターパックとほぼ同様です。料金は、全国一律180円。サイズがレターパックの半分の大きさ(A5サイズ、1kg以下、厚さ2cmまで)
レターパックとは違って、追跡サービスはありません。比較的小さなものの発送に向いていますが、貴重品や現金は送れませんので注意してください。
送るもののサイズや重さによって使い分けましょう。
また、日本郵便のサービスである『ゆうパック』『ゆうメール』『ゆうパケット』『クリックポスト』では信書を送付することができないので注意してください。信書はどの業者でも送達できるわけではない
信書は郵便法により許可事業者以外の送達を禁止しており、以前は郵便局のみが送達していましたが、現在では総務省により「特定信書便事業」を許可された業者も配送できる仕組みとなっています。
特定信書便事業者とは?
日本郵便株式会社以外の者が他人の信書を送達を業とすることは、郵便法により禁止されていますが、下記の3つのいずれかに該当する信書物の送達サービスのみを提供することを総務大臣から許可を受けた者のことを『特定信書便事業者』といいます。
- 大型信書便サービス
長さ・幅・厚さの合計が73cmを超えている。又は、重量が4kgを超える信書便物を送達するもの - 3時間以内送達
信書便物が差し出されたときから、3時間以内に当該信書便物を送達するもの - 高付加価値サービス
信書便物を送達する料金の額が、800円(国内)を超えるもの
現在、信書を送る時は、許可業者に依頼されていますか?
もしされていない場合は、業者を見直してみましょう。また、信書を運んでくれる業者は、運び方.comで検索することが可能です。
以下のリンクをご利用ください。
https://www.hakobikata.com/houjin/syorui/sinsyo.htmlまとめ
いかがだったでしょうか?
今回は『信書便』について紹介しました。
信書は少し複雑で、ややこしいですが、法に引っかからないように事前に信書便について調べてから送りましょう。