- 最終更新日:2024/04/10
空飛ぶクルマの運航
運び方知恵袋の一覧へ戻る2025年4月13日(日)から2025年10月13日(月)の184日間、大阪市にある人工島の『夢州』で日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催されます。
そして、この大阪・関西万博にて「空飛ぶクルマ」の運航が予定されています。
大阪・関西万博公式Webサイト:https://www.expo2025.or.jp/future-index/smart-mobility/advanced-air-mobility/空飛ぶクルマが万博に?
誰もが1度は空飛ぶクルマを想像したことがあるのではないでしょうか?
私も空飛ぶクルマがあったら便利だろうな~と何度か想像したことがあります。今回の大阪・関西万博では、『空飛ぶクルマが会場内ポートと会場外ポートをつなぐ2地点間運航の実現を目指し準備中』だそうです。
万博は、新しい技術や商品が生まれ生活が便利になる「きっかけ」が生まれる場所で、過去にはエレベーターや電話、電気自動車、AEDなどの新しい技術や商品が生まれています。
空飛ぶクルマが街中を走っているのも遠くないかもしれません。想像するとワクワクしてきますね。
出典:SkyDrive
空飛ぶクルマってどんなの?
万博開催期間中に空飛ぶクルマの運航事業を行う企業はANAホールディングスと米Joby Aviationの連合、日本航空、丸紅、SkyDriveという4社が選定されています。
ただ、2023年11月30日の読売新聞オンラインの記事では、丸紅が「コンビを組む英バーティカル・エアロスペースの機体の開発が当初想定したレベルに達しないと判断した」ため、商用運航を断念し「万博では客を乗せない「デモ飛行」にとどめることを決め」ており、山陽新聞の記事では、他の2社も量産に必要な安全認証取得が遅れているため、数機の参加にとどまる見通しを示しています。
空飛ぶクルマと言えば、通常は道路を走り、渋滞などで必要に応じて空を飛ぶみたいなイメージがあるかもしれませんが、「電動」で「垂直離着陸」(滑走路が不要)できる小さなヘリコプターといった方が近く通常eVTOL(電動垂直離着陸機)と呼ばれています。電動のため騒音もかなり小さいと謳っている企業もあります。
各社使用する機体は異なり以下の通りです。万博までに彼女ができたら2人乗りのSkyDriveのSD-05を。家族ができたらANAや丸紅の4人乗り。おひとり様なら日本航空の機体でしょうか。
運営企業 機種 定員 ANAホールディングスと米Joby Aviationの連合 VTOL Joby S-4 パイロット1人/乗客4人 日本航空 VoloCity パイロット1人/乗客1人 丸紅 VX4 パイロット1人/乗客4人 SkyDrive SD-05 パイロット1人/乗客2人 ちなみに、「空飛ぶクルマ」を開発している企業Joby Aviationはトヨタ、SkyDriveにはスズキが出資、VoloCityはメルセデスと関係があり、Archer Aviationはストランティス(世界第4位の自動車メーカー)とパートナーシップを結んでいます。ホンダもHondaJetやF1の技術を注いで研究開発を行っているようです。一部の企業では自動車メーカーが製造も協力しており、自動車会社も注目しているのがよく分かります。
空飛ぶクルマの利点
空飛ぶクルマには以下のような利点があります。
- 効率的な移動が可能になる(自動操縦も検討されている)
- (移動中は)CO2を排出しない、環境に優しい移動手段
- 災害・事故対応を経済的に効率化
中でも『効率的な移動が可能になる』点では、次世代の物流の手段として利用されそうですね。
これが流通すると、荷物を受け取るまでの時間が短縮されそうです。しかし、『制度が整っていないこと』・『莫大な開発費が必要になる』『機体価格が車に比べ高くなる(SD-05の初回ロットの販売価格は1機約2億円)』などの課題が多くあります。
これからの『空飛ぶクルマ』の発展が楽しみですね。岡山県『空飛ぶクルマ』の展示場
2023年11月10日 岡山県倉敷市に『空飛ぶクルマ』の展示場がオープンしました。
ここでは、空飛ぶクルマの実機を見ることができます。
また、展示場内では、全国各地で行った試験飛行の記録映像も上映しているそうです。大阪・関西万博の前に、一度『空飛ぶクルマ』を見に行ってみてはいかがでしょうか?